デザインとは「問題解決」が伴った「設計」のことを表す
住宅設計における問題とは?
永く快適に住むためには「外的要因を考慮した外観デザイン」
設計しなければなりません。
そしてこれらは、人の一生よりもはるか昔から大きな変化を見せない
「変わらないもの」ともいえるればなりません。
住宅における外的要因とは「気候・風土」である
だからこそ「外的デザインは永く住まうため」にとても大切な事と考えます。
建築における外的要因「雨」を見る
対比イギリス
イギリス
雨の頻度は多いが一雨あたりの雨量は少ない。
↓
継続的に雨に暴露される材料は水を含みやすい環境に
なるため、家主がこまめに手入れをしなければならない。
その結果DIY文化が発達していった
日本
四季がある。特に雨が降る量が多い割に、比較的雨の
日の間隔が空きやすい。
↓
多量の雨水を内部に入れない構造と雨仕舞を注意すれば、
材木や土といった対湿性が弱い材料も工夫すれば問題なく屋外でむき出しに使える
その結果 職人の技術が発達していった。
群馬県の外的要因を見る
全国平均よりはやや降水量は7~9月をピークとして山なりの降水量を示す。
7~9月の雨の特徴は夕立のように短時間で大量の雨を降らせる傾向が強く、
落雷なども発生しやすい。また最高気温と最低気温の差が大きい。
夕立の場合、夜に湿気を持ち超すために湿気が籠り続ける可能性もある。
夏暑くて冬寒い地域といえます。
課題
・短時間多量の雨を凌ぐ
・夏の日差しを防ぎ、涼しく。
・冬の日差しは取り込み、暖かく。
・夕立によって籠った湿気によるカビ。
最高気温と最低気温の温度差は標高差に由来するとも言える。
この標高差の温度差は「冷気」の移動と併せて「湿気」の移動も見てとれる。
群馬では都市部をぐるりと囲むように山があるため山から平地に順じて
下りてくる湿気と冷気が都市部へ入るため住宅も湿気がこもりやすく、
カビや壁内結露を引き起こしやすい土地であることが読み取れる。
特に標高差のある北~東斜面の北側は要注意。
課題
・湿気によるカビ対策
・温度差による結露のリスク
・湿気と冷気対策
外的要因から導き出したアンサーは「大屋根」
群馬の夏の強い日差しを防ぎ、冬の太陽をできるだけ取り入れる
遮熱効果は人工物よりも自然素材の方が続く
「雨と建築」を科学する
「雨と軒」を科学し歴史に学ぶ
低層建物壁面の雨がかり負荷計算
目安:軒の深さ15cmにつき1mの範囲で雨除け効果がある
「雨と壁」を科学し歴史に学ぶ
水切りの壁面濡れと跳ね返りによる濡れ軽減効果
「雨の跳ね返り」を科学し歴史に学ぶ
跳ね返り雨水による壁面足元の濡れ軒を出すことで問題は解決できる
こもる湿気は調湿に加え「カビ対策」が重要
永く「受け継ぐおうち」の答えは歴史の中にあります。
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