今の家は昔の家にはなかった問題が沢山でてきてます。
その問題の原因を、昔の家から遡ることで紐解いてみましょう。
まず、昔の家からみてみましょう。
昔の家は、間取りに可変性があり、隠し事がありません。
昔の家は、その土地にある自然の材料をじっくり選び造られます。
造るときは、職人ではない住む人やその家族も総出で家づくりに参加しました。
そして素材は、職人の技術力が反映され、芸術品のような美しさが宿りました。
今の家は、どうでしょうか?
今の家は、目的によって間取りを決め、部屋を区切ります。
壁の中は、電気配線が巡らされています。
家の中には、目に見えない部分が沢山あります。
今の家の外観は、建てる人の好きな形ができるようになりました。
夏や冬といった季節に関係なく、快適になるよう最新のエアコンをつけます。
今の家は、工場で作られた建材を使っています。
均一な品質の建材が大量にできるため、簡単に家が建つようになりました。
どんな土地でも、均一な家づくりがあっという間にできます。
家を買う人の好みに合わせて、建て主が建てたいように建てる
それが「当たり前の家」づくりとなった、今の家です。
工場で生まれた建材で作った今の家は
わずか15年で住めなくなります。
でも、それが「普通」になりました。
今の家からは、毎年気の遠くなるような量のゴミがでます。
ビニールクロス 4億平方メートル
サイディング 173万立方メートル(戸建てのみ)
土に還らない建材は埋め立てるしか処理方法がありません
今の家にいると、具合が悪くなる人が沢山でている事実をご存知でしょうか?
多種多量の化学物質で建材を作った結果、シックハウス症候群が起きるのは必然的です。
そして、今の家を作っている多くの人は、知恵と工夫に溢れた昔の家を知りません。
でも、どうやったら家を買う人が熱狂するかは知っています。
今の家は、空き家800万戸、シックハウス、住み継げない家・・・
今の家を住み継げる資産とするために、昔の家の知恵や工夫から学べること
まずは外観です。
昔からあるデザインには、理由と工夫があります
シンプルな形は、いつの時代も受け入れられるものになります。
シンプルな外観にするためには、間取りも可変性に富むシンプルな箱型になります。
空間を壁と戸で仕切らない工夫と寝室だから絶対そこで寝る
というような考え方から季節や気分によって寝る場所を変えるのように
柔軟に家と付き合うことが必要なのでは・・
そして素材です。
シックハウスとは無縁の、本物の木、紙、土、鉄、漆喰などの自然素材を使いましょう。
今の家を作っている人は、知恵と工夫に溢れた昔の家と
合理的な今の家の両方を勉強する必要があります。
住む人が、「家づくりを知る」「家を育てる」という考え方も必要です。
業者に全てお任せではなく、目に見える部分は一緒につくりましょう。
昔の家の良いところ今の家の良いところ
これらを組み合わせて、再び3世代住む家にする
私たちは、それを「当たり前の家」づくりにしていきたい。
一緒に作っていきませんか?
「うけつぐOuchi 」づくり4つの秘訣
永くうけつがれる「おうち」づくりの土台
「間取り・工法・素材・デザイン」の4つを考える
Ohana Home